エンジニアリング

【テクノロジー✖️医療】自動運転技術は医療分野にどのように入ってくるのか考えてみた

こんにちは!さんてです。

今回は医学部の授業で目の当たりにした課題に、自動運転が関わってくるのではないかと、ふと考えてみたのでお話ししたいと思います。

この記事は下記の人向けに書いています

① 自動運転技術に興味のある学生

② テクノロジー✖️医療に興味のある学生

目次

地域医療の課題

人口減少、高齢化、医療人材不足」などなど地域医療には実に多くの課題があります。

その中で今回着目するのは「老老介護」というものです。

これは、「ご高齢の患者さんをサポートする息子・娘世代も高齢者となっている状況」のことです。

考えてみれば、90歳以上の方の子供世代は65歳以上であることが多いでしょう。

患者さん

病院に来たくても、自分じゃもう運転できないし、息子は定年過ぎてもまだまだ仕事があって忙しいんですよ。。

さんて

そうなのですね。。(どうしたら良いだろうか。。)

つまり、

病院に行きたくても行けない人が益々増えてきている

といった課題があります。

自動運転とは?

自動運転とは、文字通り「人間の制御を離れて、車が自立して行う運転」のことです。

最新の自動運転技術に関するニュースは下記サイトにまとめられていますので、興味のある方は是非ご覧になってみて下さい!

自動運転の最終的なゴールは、完全に車だけで運転が可能になる状態ですが、そこに至るまでにいくつかレベルが分けられています。

国土交通省によると、下のように5つのレベルに分けられ、現在はレベル3からレベル4への移行期に来ているようです。

国土交通省, 自動運転の実現に向けた国土交通省の取り組み

既に自動運転の試験運用は始まっている

驚くべきことに、既に自動運転は医療現場に入ってきています

例えば、トヨタが開発中の「モバイルクリニック」というものがあります。

これは、大型の自動運転車両に看護師が搭乗し、オンラインで繋いだ医師と協同しながら患者宅に赴き定期診断などを行うコンセプトのようです。

さんて

予約された時間に自動で配車されていくので、運転手がいらない、看護師さんが運転する必要もないです。

自動運転がどのように導入されていくかの予想

それでは、今後どのように導入されていくのか、自分の考えをお伝えしたいと思います。

まずは医療物資輸送が自動運転に

病院には薬剤や検査キット、医療処置に使う様々な物資、輸血パックなど多くの物資が保管されています。

例えば、輸血パックは献血輸送車という車で運ばれています。

これは自動運転車両に替わる可能性があると思います。

また、病院では様々な検査が行われますが、特殊な検査は外注しています。

その検体は検査センターの職員が各病院に取りに行きますが、その回収ステップも自動運転に置き換わる可能性があると考えます。

最終的に患者さんの来院が自動運転で

医療物資輸送による自動運転の実績データが蓄積されて行きます。

自動運転導入で大きく懸念となることが「事故のリスク」です。

まずは医療物資のみの自動運転輸送の実績を作ることによって「ここ何年も事故を起こしてないわけだから、人が乗っても大丈夫そうだよね」というマインドが産まれていきます。

これにより、患者さんが病院まで来る過程に自動運転を導入する流れができます。

そうすると、「一人では来院が難しい患者さんでも、自動運転車両を使って一人で来院可能」という状態を作ることができ、「老老介護」の課題解決の一助になると考えます。

医療者の通勤も自動運転化すると楽では!?

病院には当直があります。

実際にまだ当直を経験をしたことはないのですが、当直明けはかなり集中力が低下しているのではないかと思います。

そこで帰宅の際、自動運転を使えたら非常に楽ではないでしょうか?

また、遠方の病院に非常勤がある場合も、自動運転ならば長い通勤の負担もかなり減るのではないでしょうか?

終わりに

今回は、自動運転の医療への導入に関して、自分の意見をつらつらと書いた形になりました。

元エンジニアである自分は、将来的に「テクノロジーの医療への円滑な導入に貢献」をしたいと考えています。

今後もこのテーマに関して感じたことを文章化してみたいと思います。

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました!

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