こんにちは!さんてです。この記事は本ブログの初投稿の記事でしたが、もう少し情報を追加しようと思い、再投稿します。
この記事をご覧の方の多くは金沢大学医学部(医薬保健学域 医学類)の編入試験に興味があると思います。
編入試験の母集団は、一般入試と比べて少なく、入試に関するネット情報もまだまだ少ないです。
編入試験向けの予備校であるKalsには多くの情報が集まっていますが、ネットで情報をできるだけ集めたい!と思っている方も多いと思います。
かくいう、自分もそうでした。
そんな方々に向けて、金沢大学受験に際し、少しばかりの追加情報も加えて再度お届けしたいと思います!
自身が2019年に金沢大を受験して得た情報をできるだけお届けします!
この記事は下記の方向けに書いています。
- 金沢大学医学部編入試験の受験を目指している方
- 医学部編入試験に興味のある方
- 受験本番に臨まれる方
目次
概要

本題に入る前に、まず金沢の町並みについてです。金沢は歴史や自然だけでなく、様々な施設があり、とても住みやすそうな街です。
さらに、市内には近江町市場という海鮮市場や、おしゃれな喫茶店、兼六園や美術館など様々な施設があります。
そんな利便性の高い市内に金沢大学医学部のキャンパスはあります。
私生活もとても充実したものになりそうですね!
筆者が受けた2019年時の受験生は約70人ほどでしたが、コロナ禍での2020年入試では大幅に受験者が増えたようです。
2021年の入試がどのようになるか、見通しが立てづらいのが厳しいところです。
金沢大学医学部の出願
金沢大学の出願は「Webと書類の両方」による出願です。
Webで受験料支払いや履歴書の入力を行い、志望理由書を後ほど書類送付する形式です。
Web入力のため準備が簡単かというと、実はそうでもありません。下記の点に注意してください!
- 「単位習得証明書」を作成する必要がある。
- 例年の出願だと、TOEFLのスコアレポートを提出する必要がある。
- 志望理由書は800字以内と、他大学に比べてタイトである。
単位習得証明書が必要
まず、①の「単位習得証明書」には注意してください。
この書類は成績証明書とは異なります。
金沢大学が指定するフォーマットに、自身の出身大学の学務課に記入をしてもらう必要があります。
電話や窓口などで、記入を依頼する作業が必要になるでしょう。(自分は出身大学の学務課に行きました)
さんて
金沢の出願はちょうどお盆休みあたりのため、依頼しようとしたら学務課が休みに入っていた、なんて状況にならないように注意しましょう!
TOEFLスコアレポートが必要
次に、TOEFLのスコアレポートです。受験生の中にはすでにご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、TOEFLのスコアレポートは時間がかかります。
自分が受験したのはコロナ禍の前ですが、「2.5週間」かかりました。2021年4月時でのTOEFLのオフィシャルサイトを確認したところ、「4~6週間」かかる、とのことです。
当時は2週間半でも遅いな、と感じましたが、今はもっとかかってしまうようです。かなり前もって受験する、そして対策もより早く始める必要がありそうです。
自分は出願の1.5ヶ月前に受験しましたが、3ヶ月前には受験する必要があるかもしれません。
試験科目
金沢大学の試験は、「書類選抜」、「筆記試験」、そして「面接試験」の3つです。
合格枠は5名ですが、書類選抜でまず50名に絞られます。そして筆記試験で50名から15名に絞られます。
筆記試験
例年の金沢大学の筆記は「生命科学のみ」でした。
ですが、2020年の試験では新たに英語も試験に追加されました。
例年だと試験科目は生命科学のみ、かつ試験日程が秋(受験記後半)ということもあり、生命科学の合格得点は高い、と見積もられています。
しかし、昨年英語が加わり、合格者像が変化した可能性があります。今年は「英語の筆記試験があるか無いか」が一つのポイントになるかと思います。
生命科学の試験
次に2019年生命科学の試験についてお話します。
試験時間は120分。2019年の問題のラインナップは下記のとおりです。
編入試験の問題のレベルとしては「中の上ぐらい」だと思います。筆者が受けた時、会場のほとんどの人が試験時間内に解き終わっている感じでした。
大半がKalsのテキストでカバーされていましたし、コンディショナルノックアウトマウスの話なんかも、Kals生命科学の実戦シリーズに類問がありました。
TOEFLの要件
金沢の合格者は軒並みTOEFLの高得点をもっているという声をよく聞きます。
噂では、最低75点以上持っていないと正規合格は厳しいらしいです。ちなみに筆者は74点で落ちました。
金沢受験時では生命科学のレベルがまだ足りていない実感が強かったため、自分は生命科学が原因で落ちたのだと思っています。
金沢受験に際し、TOEFL70点代は合格に有利に働く点数ではないと言えると思います。
さんて
主に生命科学・英語の2科目型の受験生に向けてですが、生命科学も勉強しつつ、TOEFL対策も粛々と行いましょう。
面接試験
編入試験の面接時間は15分のところが多いですが、金沢大学では10分と短いです。
自己紹介と4~5コの質問で終わってしまう感覚です。
15人が1室に集められ、一人ずつ呼ばれていきます。そのため、受験生全員が同じ面接官にあたります。
質問内容は以下の内容でした。
- 自己紹介をお願いします。
- 前職では何をされていたのですか?
- 人付き合いで上手くいかなかった点はありますか?また、その時どのように乗り越えましたか?
- 自分の長所と短所について、エピソードを交えてお話してくれますか?
- あなたの将来の医師像、あるいは夢について教えて頂けますか?
特に最後の質問は雰囲気から応答内容を重視しているような印象でした。
金沢大学の募集要項には「将来研究医の方向に進むMD-PhDコースへの進学が推奨される」といった旨が書かれています。
この辺りを踏まえて、「自身の〇〇という専門性をいかして、将来は△△領域の研究を行ってみたいです」といった回答をする受験生が多いのではないかと思います。
まとめ
今回は2019年金沢大学の編入試験に関してまとめ直しを行ってみました。
試験科目が少ない、面接時間も短い、志望理由書も短い、といった点から、筆記試験での高得点、TOEFLの高得点が比較的求められる大学かと思います。
生命科学を勉強しながらのTOEFLのスコアメイクは大変です。ですが、反対にそこを乗り越えられれば合格にぐっと近づくかと思います。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!
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