こんにちは!さんてです。
今回は2019年の福井大学医学部編入試験の受験記についてお話したいと思います。
入学試験の概要や試験会場までの交通手段、筆記や面接試験などについて記載したいと思います。
そもそも、なぜ福井大学を受けたのかというと、
- 金沢大学の試験日程と近かった。
- 理系が合格しやすいという噂を聞いた。
という理由です。強い理由ではないですね。。。
ただ、学士編入試験の一般的な戦略には「自分の合格可能性が少しでも高い大学を複数受ける」というものがあります。
それに則り、福井大学の受験に至ったわけです。
自身が2019年に福井大を受験して得た情報をできるだけお届けします!
今回の記事は、下記の方向けに書いています。
- 福井大学医学部編入試験の受験を目指している方
- 医学部編入試験に興味のある方
- 受験本番に臨まれる方
目次
福井大学医学部の概要
福井大学の出願要項
福井大学の出願要項は、学士編入試験の中での一般的なものが多いです。
ただ、特筆するポイントがあります。それは、
- 大学を卒業せず、大学院を終了した者
- 推薦書が不要
ということです。
筆者は、実は留学の関係で、正確には学士号を持ち合わせていません。
その代わりに修士号を2つ得る、というプログラムだったのですが、そうした受験生も対象とする、ときちんと記載されています。
また、推薦書が不要な大学では、受験生が多くなる傾向があるようです。
福井県へのアクセス
福井大学の最寄りのJRである福井駅へのアクセスは主に2つです。
1つは「北陸新幹線」、もう一つは「米原からのローカル線」です。
例えば東京からの料金ですと、
- 北陸新幹線:料金が約15,000円で乗車時間が約4時間
- 米原経由:料金が約13,500円で乗車時間が約4時間30分
- 受験本番に臨まれる方
少しだけ高いですが、金沢経由の方が速くてオススメかと思います。
医学部キャンパス(松岡)へのアクセス
福井大学の医学部キャンパスは福井市内から約10km離れていて、「正直遠い」です。ですので、歩くことに抵抗を感じない人には「電車と徒歩」がオススメです!
福井駅に「えちぜん鉄道」というローカル線が接続しています。福井駅から医学部キャンパスの最寄り駅である「松岡駅」まで20分で行けます。
松岡駅からキャンパスまで徒歩で約25分かかってしまします。
ただ、途中の九頭竜川にかかる橋を渡るときに風が気持ち良いです。
一方、バスは、個人的にはオススメしません。なぜなら、「本数が少ない」「実質45分くらいかかる」「当日は受験生がぎゅうぎゅうで息が詰まる」ためです。
試験前に余計なストレスを感じたくない方は、電車+徒歩、あるいはタクシーをおすすめします!
筆記試験(一次試験)
福井大学の筆記試験は少し特殊です。
科目の中身自体は、生命科学と英語なのですが、1つの試験科目で行われます。
生命科学の大問が3問、英語の大問が2問です。
これら5問を、2時間の試験時間で回答します。
生命科学
生命科学で出題されたテーマは下記の3つです。
- 統計と確率
- シグナル伝達
- ホルモンと内分泌
まず大問1では、純粋な確率の問題(センター試験レベル)と統計の問題が出題されました。
具体的には、サイコロを題材にした、確率と期待値を求める問題と、カイ二乗分布に関する統計の問題です。
この辺りは対応が手薄になっている受験生が多いのではないでしょうか。自分は1/3しか解答できず、他の受験生にも白紙が目立ちました。
次の大問2と大問3は生命科学の問題でした。これは大学1年の細胞生物学レベルの知識でしっかり解けるものだと思います。
Kalsの実戦シリーズまでしっかり勉強している方は高得点が取れる内容でした。
英語
英語の2問で出題されたテーマ下記のとおりです。
- 糖代謝の流れの英文
- HPVワクチンの是非に関する英語記事
こちらはある程度医学英語を習得していないと回答できない内容でした。
編入試験の問題のレベルとしては「中の上」といった印象です。
面接試験(二次試験)
福井大学の面接試験の特徴は、まず5分間の「プレゼンがある」ということです。
プレゼンテーション
「プレゼン」というと仰々しい感じですが、実際は、Power Pointを用いて、「自分の専門性の説明」と「それがどのように将来医師としてやりたいことにつながるか」を説明する、です。
- 自分は、大学(や大学院)、前職で〇〇の専門性を高めてきた。
- △△がきっかけとなり、自身の専門性を医療業界に活かしたいと考えるようになった。
- 自分の〇〇の専門性を~~の研究分野に活かしたいと考えている。
これは話の流れのテンプレートの例です。
このテンプレートに従い、よどみなく話ができれば、5分くらいのプレゼンになると思います。
ただ、評価する面接官の先生が3人、そして聴講している先生や学務の方が5人はいらっしゃったので、合計8人の前でプレゼンすることになります。
正直、かなり緊張しました。。。
質疑応答
5分のプレゼンの後には、約12分間の質疑応答に入ります。
筆者は、5分のプレゼンで面接官に納得してもらえる資料を作ることができませんでした。
その結果、ツメが甘いところに質問が集中する結果になってしまいました。
以下がその例です。
筆者「より直接人の役に立つ仕事をしたいと考えています」
面接官「エンジニアとしてインフラ業界に関連するご職業の方が、より多くの人に貢献しているのでは?」
筆者「・・・仰る通りです。。。」
面接官「そもそも、あなたの経歴からどうして医療分野への転向を考えたのか、その理由がみえてこないです。」
あまり明確なきっかけがあったわけではない筆者にとって、この部分を深く掘られるのは厳しいものがありました。
可能な限り、筋が撮っているストーリーを用意しておくのがGoodです。
まとめ
今回は福井大学の受験記についてお話しました。
残念ながら、筆者は面接試験で不合格となってしまいました。
筆記も面接も両方とも感触が悪かったので当然の結果だとは思います。この失敗談が皆さんのお役に経てば幸いです。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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