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【学生向け】留学は行くべき? 留学のメリットとデメリットを比較

こんにちは!さんてです。

今回は自身の海外留学経験を踏まえて、「学生のうちに留学することのメリットとデメリット」について投稿したいと思います。

現在、世界的な新型コロナウイルス感染症拡大を受けて、多くの海外諸国への渡航がしにくい状況になっています。

そんな中で、留学生の募集枠が減ってしまうなどの問題も出ています。中には留学を思い留まる方もいらっしゃるかもしれません。

さんて

この投稿では、留学してから約10年が経過する筆者が感じた、留学に行くことのメリットとデメリットを挙げていきたいと思います。

目次

留学の種類

そもそも、留学の仕方には複数の種類があります。留学期間や勉強内容、得られる単位や学位など様々です。

期間別で分けてみると、大まかに次のように分けられるかと思います。

  1. 長期休暇中に行く数週間~1,2ヶ月ほどのもの
  2. 半年から1年ほどのもの
  3. 2年以上のもの

1ヶ月以内の留学では、語学自体を学びに行くものが多いですが、それ以上になると、何らかの専門科目を学びに行く目的になるでしょう。

筆者は、フランスの理工系大学に2年間ほど交換留学するプログラムに参加し、自身の専門となる工学を学びに行きました。

この留学プログラムは、「学部3,4年を留学先で過ごし、帰国後大学院に入学、そして修了することで、留学先の学位と元の大学の学位が2つ与えられる」というものです。(通称:ダブルディグリープログラム)

一方、1年間ほどの交換留学では、留学先の単位を自身の大学の単位へと変換できるものが多いようです。

実際に留学したのは、2010年から2012年と、もうかなり前になるので、状況は大きく変わっていることと思います。

ただ、留学を終え、社会に出てから何年か経つ今だからこそ、留学経験がその後の人生においてどのような利点をもたらしたか、についてお話できると思っています。

留学に行くメリット

①一生モノの語学力が身につく

まず、何と言っても、語学力がつきます

そりゃそうでしょ(笑)、となるかもしれませんが、「一生モノ」の、というところがポイントです。

もちろん、留学時ほどのレベルを維持できるかは、本人の努力次第です。実際、筆者は帰国後あまりフランス語を使わなくなったため、そのレベルは落ちていきました。。

しかし、10年たった今、もう一度復習してみると、意外に「あーそうだった!」とすぐ思い出せるのです。

2年間の生活で培ったベースは意外と残っているため、少しの復習である程度のところまで戻せそうです。

ゲームで例えると、「強くてNew Game」といったところかもしれません。レベル自体は下がっているが、経験値2倍とか3倍になるスキル/アイテムを沢山もっている状態なのです。

②海外の人達の色々な価値観や考え方を理解できるようになる

海外の人とあまりコミュニケーションを取られたことが無い方には、もしかしたらイメージしにくいかもしれません。

学生として一緒に勉強したり、グループワークしたりする、あるいは社会人として仕事上で関わる、といったことを経験すると、海外の人に対し「そこでそれ言う??」みたいなことを思うことがあるんです。

そして、それを認められないと、そこから空気が悪くなったり、トラブルに発展したりします。

そういった問題を防ぐためにとても大切なことの1つが「相手の考えを理解できる」ことなんです。

例えば、あなたが銀行関連で何かを申請していたとします。そして、明らかに銀行側の不手際があり、あなたはまた窓口に赴いて何かをしなければならなくなりました。

日本では、多くの場合で、「大変申し訳ございませんでした。」と窓口でまず謝罪されるでしょう。例え、その日の窓口担当が、不手際を起こした張本人でなくてもです。

ここには、「その日の窓口担当はその支店の「」で、顧客にとってはだれでも良い」という、顧客の立場の方が上だ、という価値観が存在している思います。

しかし、おそらく海外では謝罪の言葉は期待できないでしょう。なぜなら「不手際を起こした人は別の人間であって、その日の窓口担当ではない」からです。

「確かに不手際を起こしたのは私の同僚かもしれないが、私ではないし、私はこの銀行の顔ではない」という考え方なんです。

これは、日本人にとっては、正直くるものがあります。ただ、これはまさしく「価値観の相違」であり、怒っても仕方のないことなのです。

しかし、人間は慣れるもので、こういった「価値観の差異を目の当たりにする」体験も、何度か得ることで慣れていきます。そしてやがては「理解できるようになる」のです。留学は、私たちに「異文化理解力」も与えてくれるのです。

③海外の人の考えを予想できるようになる

異文化理解力が上がると、今度は自分の発言に対して海外の人がどう思うかを予想できるようにもなります。

「こうしたらこういうリアクションになるだろうな」とか「自分のこんな言い方は分かりづらいだろうな」といったことが感じられるようになるんです。

前の仕事をする上で、これはとにかく大きなメリットだったと強く感じます

前職は様々な海外の人とやりとりしてプロジェクトを進める仕事でした。海外から来た技術営業の方のプレゼンを聞いて、質問をしたりすることもありました。

そんな中で、「何でこんな事を言ってくるんだ」と思う場面がありましたし、「こっちは顧客側なんだが・・・」という考えがよぎった場面もあります。

ただ、そこで「そもそも向こうだって同じような違和感を感じているはずだ。冷静に、冷静に」と、落ち着いて対処することができたのです。

言葉にすると簡単なように聞こえますが、実際の現場で体感するのはわけが違います。そんな時に「なんでこの人たちは分かってくれないんだ??」と頭に血が上って関係性を崩してしまうことを防ぎ、落ち着いて着実に対処する力のベースを養うことができていました。

④留学経験は強い経歴になる

仕事リッチな話が続いていますが、もう一点お話させて下さい。

それは、「〇〇国の△△大 留学」という経歴は、非常にシンプルかつ強力な自己PRになる、ということです。

主に学生の方に向けてですが、就職活動をする際に、履歴書やES(エントリーシート)に書くこの1行は強いと思います。なぜならこの1行で、採用担当に少なくとも以下の印象付けをできるからです。

採用担当に与えられる印象
  1. 語学力に優れている
  2. 海外事業に起用できる
  3. 固有の専門性をもっている
  4. 成長意欲をもっている
  5. 総合的に成績優秀な学生であり
  6. 海外生活を経ているので一定のストレス耐性がある

就職活動で、採用担当は実に多くの就活生の情報をみています。そんな中で大切なのは「いかに端的に自身をアピールするか」です。

学生時代に、何かに精力的に取り組むことはとても大切です。部活やサークル活動は最たる例でしょう。

意欲の高い方には、新しい学生団体で何か特別な活動を行う方もいらっしゃいます。ただ、それが特殊であればあるほど、その説明をするのにどうしても文章が必要になりますし、面接では時間も必要になります。

そんな中、100人の採用担当中、100人が知っている「留学」に関して、

「私は学生時代に〇〇に興味があり、それを学ぶことが出来る△△大に留学し、専門性を高めました」

というシンプルな1文を述べることで、実に多くの事を彼らに伝えることができるのです。

留学のデメリット

それでは、学生時に留学することのデメリットには一体何があるのでしょうか。

①日本の友人とのコネクションが薄まる

基本的に学生時での留学は2,3年生のころかと思います。筆者の参加した留学プログラムは2年と長いものだったため、学部3,4年生の2年間でした。

高校生から特に仲が良かった友達とは、連絡の頻度はかなり少なくなったものの、繋がりは残っていました。

ただ、大学入学後に同じクラスになった同級生や、前のサークルで一緒だったメンバーとのつながりは、結構無くなってしまいました(泣)

3年生はどの団体でもリーダーやその他の役職など、大きい役割を担う存在だと思います。そんな活動を共にする中で、1,2年生の時に始まった関係性は更に深まっていくものだと思うんです。

そもそも筆者はサークル活動は途中で止めてしまった人間ですが、日本にいた友人を見て、自分が3,4年生を引き続き日本で過ごした場合に出来たであろう友人や、新しく知り合う機会は、留学により無くなったな、と感じています。

・・・

デメリットは以上です。

それだけかよ、ということになるかもしれませんが、自分が思い当たるのはこれくらいです。ただ、留学することによって得た新しい友人や知人がいるわけなので、これがデメリットになるかも怪しいものです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

お伝えしたかったのは、筆者は留学に、デメリットよりもメリットの方が多い、と実感していることです。

自身の語学力の向上はもちろん、異文化理解力に加え、自身のキャリアの選択肢の幅も大きく広げるもの、それが「留学」です。

これから学生になる方、あるいは現在学生の方の参考になれば幸いです。

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